わがやに来てくれた、ちいさな女の子のこと。
ちいさな身体に、チャームポイントがぎっしり。 ヤエだけの「らしさ」をぜんぶ書き残しておきます。
鼻づまりがひどくて、一度もワンと鳴いたことがなかったヤエ。 代わりに「グー、グー」と小さな声で呼びかけてくれるのが、わがやのBGMでした。
吠えず、暴れず、いつも静かに、そばにいてくれた。
ちいさな物音にもピクッ。臆病で、でもそれが愛らしかった。
来客にはお部屋の奥へ。でも家族には全力でじゃれてくれました。
家の前から動かない日もしばしば。それもヤエの個性。
ふわふわで、ぎゅーっとしたらぜんぶ毛に埋もれるほど。
クリックで大きく。なんでもない日々が、いちばん宝物。
ヤエのあゆんできた、15年の道のり。
春のどこかで、ちいさなシーズーの女の子が生まれました。まだ「ヤエ」という名前ではなかったころのお話。
人見知りで、音に敏感で、ちょっぴり臆病。そのまっすぐな気持ちを抱えたまま、静かに過ごしていた時期。
うちの子として迎えられた日。しばらくは距離をとっていたけれど、毎日すこしずつ、家族にほどけていきました。
教えたらすぐに覚えて、次の日には自分ひとりでトコトコ上っていたヤエ。「ほら、できるよ」と言いたげな顔。
お皿の音がすると、毛玉みたいにコロコロと跳んできました。大人しいのに、ごはんのときだけは世界一すばしっこい。
9年間、ほんとうにありがとう。うちに来てくれて、家族になってくれて、よかった。
いつでも思い出せる、あたたかいシーン。
登り方を教えたその日のうちに覚えて、 翌朝にはもう、ひとりでリビングに下りてきた。 「できたね」と言うと、しっぽがふるふる揺れた。
いつもは静かなヤエが、 お皿の音がすると毛玉ロケットに変身。 跳ぶように走ってくる後ろ姿、忘れません。
家の前でふんばって、そこから一歩も動かない。 無理はさせずに、ふたりでただ空を見上げた午後。 それもまた、いい時間だった。